スポーツシリーズ(その4)

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)ってなに?

 前号で「ロコトレ」の記事を載せました。
 ロコモティブシンドローム(運動器症候群)についてもう少し書いてみましょう。
 日本は世界に先駆けて高齢化社会を迎え、平均寿命が約80歳になっています。
 これに伴い運動器の障害も増加しています。
 入院治療を必要とする運動器障害は50歳以降に多発しています。
 このことは多くの人にとって運動器を健康に保つことが難しいことを示しています。
 多くの人が運動器をこれほど長期間使用し続ける時代はこれまでありませんでした。
 長期間運動器を使い続ける集団の出現です。
 従来の運動器障害対策の単なる延長線上では解決が付かない時代を意味します。
 新たな時代には新たな言葉が必要になります。
 そこで運動器の障害による要介護の状態や要介護リスクの高い状態を表す言葉として日本整形外科学会から「ロコモティブシンドローム(Locomotive syndrome)」が提唱され一般的になっています。
*次の7つの項目で思い当たることがありますか
■片足立ちで靴下が履けない
■家の中でつまずいたり滑ったりする
■階段を上がるのに手すりが必要である
■横断歩道を青信号で渡りきれない
■15分位続けて歩けない
■2kg程度の買い物を持ち帰るのが困難である
■家でのやや重い仕事が困難である(掃除機や布団の上げ下ろし等)
 1つでも当てはまれば「ロコモ」の心配があります。
 すぐに「ロコトレ」を始めましょう。
 簡単な「ロコトレ」のメニューは次回に・・・。

公益社団法人日本整形外科学会ホームページより抜粋