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高齢者・こどもの体力
昨年10月13日に文部科学省が2012年度の体力、運動能力調査の結果を発表した。
毎年全国の市町村で体力測定を実施し文部科学省で纏めた結果である。
それによると70歳以上の体力向上はめざましく、2020年の東京オリンピックを担うとされる小中高校生は緩やかな向上傾向だそうだ。
現行のテスト項目での調査は15回目になるが、70歳代の男女のデータは過去最高だそうだ。
調査にかかわった順天堂大学の内藤久士教授は「高齢者世代はスポーツクラブへの所属率も高く、近年の健康志向も体力向上につながっている」と分析している。
一方、子どもたちの体力は・・というと、文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」では昭和60年頃から現在まで低下傾向が続いている。
また、最近の子供たちは、靴の紐が結べない、スキップができないなど、自分の身体を操作する能力の低下も指摘されている。
その原因は、保護者をはじめとする国民の意識の中で、外遊びやスポーツの重要性を学力の状況と比べ軽視する傾向が進んだことにあると考えられている。
またこどもたちの運動不足の原因として、「最近の子供たちは3間がない」とも言われている。
つまり、「時間」、「空間」、「仲間」の3つである。
我々おとなが子どもたちを取り巻く環境を充分に理解し、「よく食べ、よく眠り、よく動ける」環境を作ってあげたいものだ。